住宅建築物における省エネ対策の強化

2021年9月6日

昨日で東京オリンピックに続いて開催されたパラリンピックも閉幕し、
季節がら寂しさもひとしおです。
観客不在の大会は、結果として選手たちに焦点をあてるきっかけとなったように思います。
コロナ禍での開催には賛否が割れ、海外では当初は厳しい論調がありましたが
最終的には東京大会の開催に好意的な意見が目立ったように思います。


ところで、先日、国交省・経産省・環境省は住宅の省エネのあり方をまとめました。

住宅建築物における省エネ対策の強化については、
省エネ性能の底上げを図る「ボトムアップ」、
省エネ性能のボリュームゾーンをZEH・ZEB基準の水準に引き上げる「レベルアップ」、
より高い省エネ性能を実現する「トップアップ」
の三つの段階で進めることが示されています。

まず、2025年度までに住宅を含む省エネ基準への適合義務化により、ボトムアップを図るとして
その上で、建築物省エネ法に基づく誘導基準や、長期優良住宅等の認定基準をZEH・ZEB基準の水準の省エネ性能に引き上げる事でレベルアップを図るとしています。

そして、これらの取り組みを経て、大規模建築物から省エネ基準を段階的に引上げ
遅くとも2030年までに、誘導基準への適合率が8割を超えた時点で
義務化された省エネ基準をZEH・ZEB基準の水準の省エネ性能に引き上げるとしています。

さらに、住宅性能表示制度における断熱性能の上位等級を設定するなど、
トップアップとしての取り組みを示しました。

省エネ基準の適合義務化へむけて・2

2021年8月2日


オリンピックも残すところ、あと一週間。
日本選手が、あと何個メダルを取れるのか気になるところです。
各選手の姿から、素晴らしい躍動感を感じました。
コロナ禍でなければ、国立競技場へ行けたのに・・・
それだけが残念でなりません。


ところで、省エネ基準の適合義務化については、基準の水準を「現状において少なくとも確保されるべき省エネ性能」と定義した上で、2025年度に義務化する見通しを示しました。

また、新築に対する支援措置について、
先行して省エネ基準への適合を要件化する事で、早期の適合率の向上を図るとしており、
2022年度には補助制度において、2023年度にはフラット35において要件化する方針が示されました。

併せて、中期的目標を踏まえ、
建築物省エネ法に基づく誘導基準や、長期優良住宅等の認定基準のZEH基準の水準への引き上げ、住宅性能表示制度における上位等級の設定などを通じて
ボリュームゾーンのレベルアップの取り組みを図るとしています。

具体的には、
2023年度に誘導基準をZEH水準に引き上げたうえで、
誘導基準への適合率が8割を超えた時点で、遅くとも2030年度までに
省エネ基準を誘導基準レベルに引き上げる事も盛り込まれたということです。

住宅の省エネルギー基準への適合義務化へむけて

2021年6月27日


3日前の陸上男子100m決勝の瞬間を見ていて、
日本選手のレベルがかなり上がっていることを感じました。
最高タイム10秒を切る選手が3~4人いる中での戦い。
プレッシャーをはねのけ、優勝した多田選手はすばらしいの一言でしたね!
オリンピックまで1ヶ月を切り、開幕が待ち遠しい毎日です。


ところで、住宅の省エネルギー基準への適合については、
今年4月に建築士から施主への適合可否についての説明が義務化されたものの、現状の適合率が低く市場が混乱する恐れがあるとして、適合義務の対象からは外されました。

一方、現在の省エネルギー基準を全ての建築物で適合義務化することが第一歩であるとし、説明義務化はあくまでも適合義務化への助走期間と位置づけ、直ちに適合義務化へ踏み出すことを求めています。

また、ZEHについては、補助金制度が開始されて5年が経過し、2019年度までの供給戸数が累計19万戸、年間で5.7万戸に達したものの、工務店による導入は8.5%にとどまっていることを課題として挙げています。

そこで、現在の2030年目標である「新築住宅の平均でZEH(新築住宅の半分がZEH基準を満たす)」
を更に強化し、省エネ基準が適合義務化された次の段階として、ZEHの断熱基準の適合義務化、将来的には太陽光発電設置も含めた原則ZEH化についても主張しています。

日本の住宅ストックの68%は断熱性能が不十分で、更にその約半数が無断熱という状況です。

同提言では、1980年以前に建てられた耐震性能が不十分な約1300万戸の住宅と空き家を除くと、約4000万戸が将来に向けて残すべき住宅であるとしたうえで、このうち、長期優良住宅と省エネ基準を満たす住宅は15%に過ぎない事から、残り85%について2050年までに改修していく必要があるとしています。

そのためには、改修時に省エネ基準への適合義務化を図っていく必要があるとしています。

家庭用蓄電池

2021年5月16日

連休が過ぎたらあっという間の梅雨入りになりそうな気配です。
そんな中、元気が良いのは畑の雑草。
採ってもとっても出てくる生命力にはいつも驚かされます。
今年は落花生とゴマの種を蒔いてみました。
秋にはおいしい落花生とゴマを味わいたいと思っています。


ところで、災害発生時に電気が止まってしまった場合などへの備えとしては
太陽光発電システムや蓄電池といったエネルギー自立型の設備が有効です。

これらを備えていれば、停電時にも一定期間電気を使用することができるため
自宅にいながら避難生活を送ることができます。

家庭用蓄電池には、
停電時でも家全体に電気を供給できる「全負荷型」と
決められた場所にだけ電気を供給する「特定負荷型」の二つのタイプがあります。

「全負荷型」の蓄電池は、
連系用分電盤を介して住宅用分電盤につなぐことで、蓄電池からの電気が家全体に流れるようにするものです。
停電時にも普段通りの生活を送ることができるのがメリットですが、
大容量・大出力といった比較的価格の高い蓄電池が必要となります。

一方、「特定負荷型」の蓄電池は、
住宅用分電盤から分岐した特定負荷分電盤につなぎ、
照明や冷蔵庫、特定のコンセントなど、あらかじめ設定した箇所にのみ蓄電池からの電気を流すものです。
災害時の電気の確保が必要最低限と制限される一方で、設置コストを抑えることができます。

私も自宅で「特定負荷型」の蓄電池を設置していますが
災害時の停電の時に、冷蔵庫・キッチン・浴室・リビングダイニングが使用でき、とても助かりました。

左官壁

2021年4月11日


今年の桜の開花は早かったですね!
ツバメの飛来も3月末頃で、例年より1ヶ月ほど早かったように思います。
毎日巣の修理に忙しそうです。
今年も巣立ちまで、毎日顔を合わせるのが楽しみです。

ツバメも左官屋さんと同じように、土を元の巣の上に上塗りして巣の強度を高めています。
誰に教わるわけでもなく、上手に巣作りをしているのを見るのは楽しいものです♪♪


ところで、左官屋さんは一般的に、下塗り・中塗り・上塗りと3回の工程です。
そのため、工期がかかり、職人の高い技術も欠かせません。

近年は、左官屋さんが減っている事に加え、
手間やコストを抑えるため、左官仕上げは減っています。
とはいえ、左官壁の高い機能性や独特の表情には根強い人気があります。

最近では、スサやのりが既に配合されたプレミックスタイプもホームセンターなどで販売されるようになりました。
簡単に工事できる漆喰や珪藻土を配合したタイルなども登場し、DIYで仕上げる人も増えています。

また、仕上方法も変化してきています。
伝統的な漆喰仕上げは、平でツヤを出す技術が求められてきました。
神社仏閣の漆喰が滑らかなのはそのためです。

しかし最近は、西洋風の凹凸のある仕上げにしたり、ざらついた表面にしたりと、ナチュラル感のある風合いが人気を集めています。

日本の伝統的な漆喰は、新しい素材の珪藻土と共に、
西洋の仕上げ方法を取り入れたり、工法を簡素化したりと
時代の変化に対応しながら現代も活躍しています。

土蔵造り

2021年3月28日

桜の花もあっという間に満開です。
この季節になると、現場へ行くにも桜並木がある道を選びます。
桜の花のトンネルを通るのが楽しみです。

少し驚いたのは、大山の麓の日向薬師の桜が3月24日頃には満開でした。
例年は平野部より1週間程度遅いのですが、今年は4・5日も早かったのです。
思いがけず、お花見になり得した気分になりました。


ところで、国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されている
埼玉県川越市の「蔵造りの街並み」は、人気の観光スポットとなっています。

その数多く残る土蔵造り町家の中で最も古く、唯一の江戸時代の建物とされているのが
大沢家住宅です。

1792年呉服太物商の近江屋半右衛門によって建てられたそうです。
それから約100年。1893年(明治26年)川越は大火に見舞われ
町の3分の1以上、1300戸余りの住宅が焼けてしまいました。

しかし、大沢家住宅は残り、川越の商人たちに、伝統的な耐火建築である
土蔵造りの価値を再認識させました。

商人たちは店の再建にあたり、日本橋や神田の蔵造りの商家を手本にし、蔵造りの建物を建てていき、最盛期には川越に蔵造りの建物が100軒以上あったと言われていますが
そのほとんどが、明治の大火以降に建てられたものです。

大沢家住宅は総二階建てで切妻造り平入り、桟瓦葺き。
間口六間、奥行き四間半という大きな店構えです。
腰回りに叩き土を築き、防水壁としています。

蔵造りの街並みの中では、窓の作り方や棟の意匠など外観は地味ですが
それは時代の違いが影響しているのでしょう。

壁の厚さ30㎝。その中は縦横に丸竹を使い、アケビのつるで結んでいます。
内壁の漆喰は耐震性を高めるためにアーチ状になっています。

1992年には3年以上の保存工事が完了し
大沢家住宅は、大火に耐えた誇りを感じさせるかのような威厳と美しさを取り戻しているようです。

『呼吸する壁』

2021年3月14日


昨日とは打って変わって、一日中ポカポカ陽気で春を満喫された方も多かったと思います。
私は午後から地鎮祭へ出かけ、滞りなく終えて帰ってきました。
地鎮祭の時に、土地を守るために「鎮め物」を神主さんからいただきます。
大工道具の七つ道具が入っていて
サシガネ(指金・差金・曲尺)、ゲンノウ(玄翁)、カンナ(鉋)、ノミ(鑿)、ノコギリ(鋸切り)、チョウナ(釿)、スミツボ(墨壷)
です。
工事中に事故の無いようにとの願いからです。

今日のお客様の笑顔がとても良かったように思いました。


ところで、
住宅の壁や天井に使われる日本独自の素材に、漆喰や珪藻土があります。
特に、漆喰は日本の伝統的な左官材料で多くの建物に用いられてきました。

現代の住宅は、外壁はサイディング仕上げ、内壁はクロス仕上げが多いですが、
近年は天然素材の漆喰や珪藻土の人気や注目が高まっています。

2020年12月には、左官技術を含む日本の「伝統建築工匠の技」が無形文化遺産に認定されました。

漆喰と珪藻土の特徴として、
共通しているのは強い耐火性。
また、両者とも多孔質で高い吸湿性があるため、梅雨時や夏場でも湿度を抑える事ができます。
加えて、比較的、夏は涼しく、冬は暖かい環境を実現できます。
また、カビやダニなどの発生を防止したり、揮発性有機化合物を吸着したりする性質もあります。

異なる点は、
漆喰は時間が経過すると自然に固まりますが、珪藻土にはその性質はなく、
そのため、バインダーと呼ばれる凝固剤を添加して固めます。

漆喰・珪藻土は「呼吸する壁」とも呼ばれ、
私も建築材料に、木と共に使用していきたいと思っています。

すまい給付金

2021年2月23日


梅の花も満開のところも見られるようになり、
春が身近に感じられるようになりました。
今年の冬は晴れの日が続き、コロナ禍であることを除けば、気持ちよく過ごせました。


ところで、政府は1月26日、住宅ローン減税等の延長等に関する関連税制法案が閣議決定されたことを踏まえ、
すまい給付金制度の改正についても閣議決定しました。

同制度は、住宅ローン減税の拡充措置を講じてもなお効果が限定的な所得層に対し、
収入に応じて最大50万円の現金を給付するものです。

今回の改正では、給付金の対象となる住宅の引き渡し期限および床面積要件の緩和がなされ
引渡し期限については現行の「2021年12月末」から「2022年12月末」まで延長
床面積要件については、現行の「50㎡以上」から「40㎡以上」に緩和されます。

これらの措置については、注文住宅を新築する場合は、2020年10月から2021年9月末までに、
分譲住宅、既存住宅を取得する場合は、2020年12月から2021年11月末までに契約を締結することが前提となります。

なお、今回の措置は、今後の国会で関連税制法が成立次第、施工されるということです。

これからの災害対策

2021年1月31日


朝から良く晴れ暖かな1日で、何か良い事が起きそうな気分になりました。
シイタケのホダ木からは芽が少しづつ出てきて、
年末に蒔いておいたホウレン草の芽もようやく顔を出し始めました。
真冬ですが少しづつ春の気配が感じられた一日です。


ところで、2020年版国土交通白書より、、、
自然災害から自信や地域を守るために必要だと思う対策について
災害対策として「建物の強化」より、
「避難路や避難施設の充実」・「災害情報発信の迅速化」・「ハザードマップの整備や精度向上」
といった項目の方が重要視されているという調査結果がありました。

地震や土砂災害など、近年頻発する自然災害を目の当たりにしてきた人々は
建物の強度だけでは自然災害を防ぎきれないと感じ始めているのではないでしょうか。

防災に関する考え方が、災害に対する強度的な対策だけではなく
被害を最小限にくいとめようとする「減災」や、被災後の生活維持を目的とする「レジリエンス」などを含んだものへと変化しているようです。

自然災害に対し、建物の強度だけで可能な対策には限りがあります。
これからの住宅には、地質や地域環境の性質も踏まえた防災減災の取り組みが不可欠です。
基礎や擁壁のあり方、地盤の補強や改良など、従来から重要とされてきた対策はもちろん
被災してしまった場合の補償や保険、避難路の確保や災害情報を迅速に受け取るための設備の導入など、広範な防災減災の取り組みが必要となります。

国土交通省の「ハザードマップポータルサイト」や「地質図Navi」などの公開によって
貴重な地質情報が誰でも容易に検索可能です。

地質調査・ハザードマップ・地質図をもとに、宅地のリスクを正確に見極め
最適な対策を提案出来ることが、これから、より大切になると思います。

本年もよろしくお願いいたします

2021年1月11日

明けましておめでとうございます。

年賀状を見ると、コロナに関することが多く感じられます。
それに、今年に延期されたオリンピックの開催の事も気になるところです。
不安材料が少なくないのですが、自分の努力の及ばないところは考えても仕方がないのかもしれませんね
明るい話題でいっぱいになるように、今年こそ!!という思いで仕事を始めました。


ところで、換気と並びコロナ禍で関心が高まっているのが手洗いです。
細菌やウィルスが付着しているリスクを考え、「手を洗う時には水栓に触れたくない」
と考える人が増えてきました。

LIXILはタッチレス水栓の販売が絶好調だとアピールしています。
昨年の4月~6月の売上43%増、7月で82%増を記録したそうです。
特にキッチン向けのタッチレス水栓が好調で「ナビッシュハンズフリー」のセンサーは
水洗のパイプ頂部付近と吐出部付近の2ヶ所についています。

頂部付近のセンサーに手をかざすと吐出が始まり、再度手をかざすと止水します。
その間、連続的に水が流れるようです。

青ランプと赤ランプに分かれていて、
青ランプに手をかざすと浄水が流れ、赤ランプ側では通常の湯水が流れる様になっています。

リフォーム需要に対応するため、乾電池式の物もあり
年1回の電池交換で済むという事で、リフォーム工事に適した商品といえます。

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