命を守る住まい

2015年10月27日


10月も残りわずかになり紅葉前線も近づいている朝夕です

さて、住まい手にとって現在住んでいる住宅を今後どうするかは大きな問題となります
まずは水回りか外回り(外壁、屋根)を中心にリフォームを行うのが一般的です
しかし、これからも長く住むためには内装や設備だけでなく
いつ頃建築されたかを考え今後、今に必要な性能を考える機会にしたいものです

家の性能として真っ先に頭に浮かぶのが耐震性かもしれません
建築基準法の大きな変化は特に昭和56年と平成12年です
この年に大きく耐震基準が改定されました
昭和55年以前の建物では基礎に鉄筋が入っていないと予想されますから
大きな地震がくると建物の倒壊危険性が高いと考えられます
建物の最も重要な機能は、住んでいる人の命を守ることです
耐震性に劣ると判断され、軽微な対策で不十分な場合にはリフォームする部屋に
シェルターのような耐震性の高い部分をつくったり
リフォームでは無く建て替えを検討することも必要になります
もうひとつ考えておきたいのは室内の温度です
最近の研究では住宅の断熱性能を高めることにより脳卒中や高血圧といった
循環器系の障害リスクが低減されることが分かってきています

断熱改修するなら?②

2015年10月25日

今朝、家を出て事務所へ向かうバイパスから快晴な青空にうっすらと雪化粧をした
富士山がくっきりと見えました。
何か良いことがありそうな予感を感じました。

ところで、そろそろ寒くなってくる時期ですので断熱リフォームについて書きます。
新築の場合は、住宅全体を断熱された壁や天井・床・窓などの部位(断熱層)を
隙間なく覆うことが基本になります。
リフォームにおいても住宅全体の断熱性能を見直して断熱改修をするrことが理想ですが
改修にかかる費用の問題(断熱改修は新築時の断熱工事より多額の費用を要します)や
工事のための室内の家具移動、住まいながらの工事が煩わしいなどの問題があります。

柱・梁などの構造体だけを残したスケルトンリフォームなど大掛かりなリフォームでは
新築同様の断熱工事が可能ですが、多くは住宅全体を断熱改修することは困難を伴います。
住宅全体を断熱改修するという方針だけでは、コスト面から結局何もしないことになってしまう
こともあり、
 ・断熱改修を必要としてる部屋に限定した(部分空間改修)
あるいは
 ・改修効果の大きい部位を優先的に改修する(一部の部位の断熱改修)
なども選択肢に入れておくことも大切だと思います。

断熱改修するなら?

2015年10月23日

このところ曇りがちな天気ですが、静かで平穏な毎日が過ぎています。

ところで、屋根が無断熱の場合、夏場の日射によって熱くなった屋根材の熱が
屋根裏に伝わり、屋根裏が外気温よりも暑くなります。
屋根裏が猛烈に暑くなると、2階を冷房していても屋根裏からの熱で室内が暑くなってしまいます。
無断熱もしくは断熱性能が低い場合は、屋根か天井の断熱改修が有効です。
隅ながら断熱改修する場合は、屋根断熱が最初の選択肢となります。
屋根裏を活用する場合も屋根断熱を選びます。

また、天尿断熱も夏の暑さ対策に有効です。
天井の断熱改修はグラスウールが一般的ですが、セルロースファイバー等を
ブローイングで吹き込む方法も多く施工さています。

今後、断熱パネル等で壁と天井を内張りするケースも施工性が良いので増えると思われます。

排水管の詰まり

2015年10月20日


身体を動かしていると汗ばむくらいの一日でした

先週の土曜日にユニットバスを設置したお客さまから浴槽の排水が流れないという連絡が入りました
何が原因かな?っとユニットバスの業者さん、解体した時の職人さん、水道屋さんに連絡をして
色々考えて、昼からの仕事を少し延期して頂きお客さまのところへ伺いました

原因はなにか?浴槽から排水が流れない!
まず、考えられるのはユニットバスの排水のトラップと外排水のトラップがあり
ダブルトラップになっている所でした(下水の臭いが上がらないようにしたもの)
それから、浴室を解体工事をする時排水管に封をしないで
詰まらせたかのどちらかだと思い、職人さんにも確認をとっておきました

まず、ダブルトラップの解消の為の通気(排水管が外部の空気と接することにより排水が流れるようにするもの)を
設置することにしました
水道屋さんに少し排水管の際に穴を掘ってもらい既存の排水管を切断しました
すると、ドット排水管の中から髪の毛等のゴミが出てきます
再度、浴槽の栓を抜いてもらうと勢い良く流れ、他のゴミは出ません
予定通り通気を取り付けて一件落着でした

現場では何が起こるか分かりません
確認!確認!の大切さを再確認した1日でした

窓は「壁に空いた大きな穴」

2015年10月19日

青空と自然の紅葉が醸し出す一体感は素晴らしいものがあり
年に一度はどこかに行ってみたいと思います。
しかし、なかなか天気・時期・休みが一緒になりません・・・

さて今日は窓の性能の現状について書きます。
夏の冷房時は外から入ってくる熱の7割以上が窓から、冬の暖房時に家の中から出ていく
熱の6割弱が窓からというデータもあり、窓は「壁に空いた大きな穴」です。

窓の性能は熱貫流率:u値(w/㎡k)で表されます。
数値が小さいほど熱の移動を妨げることができ高性能です。
大半の既存住宅の窓は、アルミサッシ + 単板ガラスですが、その熱貫流率は6.5です。
現在建てられている住宅の壁の熱貫流率は0.5程度なので、
窓はまさに「壁に空いた大きな穴」になります。

経済産業省が定めた窓の断熱等級の最高レベルは、熱貫流率2.33以下です。
欧米では熱貫流率1~2を求めている国が大半ですので、日本の等級は大甘だと言えます。
ただし、近年メーカーが積極的に熱貫流率1以下の高性能樹脂窓、手軽な窓リフォーム製品を
投入して断熱性能の可能性が広がっていると言えます。

省エネ基準

2015年10月17日


日曜日は車が少なく静かです
時々車のドアを閉める音が気になるくらいで気分が安らかになりホットするひと時です

今日は省エネについて書きます
省エネするほど省光熱費になり、住み手にとっては具体的なメリットになります
もちろん、どのレベルで断熱性能を、どの範囲まで行うかによっても省エネ、省光熱費メリットは変わってきます

予算と省エネ、省光熱費のバランスのとり方が断熱改修のポイントのひとつになると思います
Q値(注1)や一次エネルギー消費量の表示をしてみるのも一案かと思います

国土交通省の「低炭素社会に向かう住まいと住まい方推進会議」の資料では
無断熱住宅を次世代省エネ基準レベルまで断熱改修するとエネルギー消費量を約6割削減できるとしています
光熱費についても無断熱住宅の年間暖冷房費が13万3000円だったのに対し
次世代省エネ基準にすると5万2000円になり、年間8万1000円の削減となります
10年だと81万円20年だと162万円になります
ただし、同じデータで平成25年基準の年間光熱費は年間7万5000円とされており
次世代省エネ基準(平成11年基準)との差は年間2万3000円です
予算とのバランスの取り方が問題になると思います

(注1)Q値・・・熱損失係数

ヒートショック予防

2015年 10月16日

久しぶりの雨降りだった気がします。
少し肌寒いのですが、畑の白菜・キャベツ・ブロッコリー・カブは特に生気が感じられ
みずみずしさが伝わってきます。

今日はヒートショックについて書いてみます。
断熱改修によって温熱環境を改善することで、健康長寿に貢献できます。
その筆頭がヒートショックの予防です。
ヒートショックとは、温度の急激な変化で血圧が上下に大きく変動する等によって起こる
健康被害です。
特に冬場、暖かい居間から洗面所や浴室に移動したとき、暖かい布団の中から寒い寝室
トイレ等に出た時に発生します。
高齢者に多く、血圧の上昇によって心筋梗塞や脳梗塞を起こす可能性があります。
東京都健康長寿医療センター研究所では、2011年の1年間で、約1万7千人の人が
ヒートショック関連で入浴中に急死をしたと推計しています。
その数は同年の死亡交通事故による死亡者4611人を大きく上回っています。
寝たきりになるケースも多いのですが、その場合家族の負担は重くなります。
増え続ける医療費負担の国の財政を圧迫しているということです。
また、長期にわたって低温にさらされた人体が徐々に抵抗力を失い病気になりやすくなることも
広義のヒートショックで、こちらも今後課題になりそうです。

断熱改修で温度差と低温を解消することは、ヒートショック予防に有効で居間・寝室・洗面脱衣所
浴室・トイレの断熱性能の向上と暖房が基本となります。

体感温度

2015年10月15日


少しづつですが気温が下がっているのが日々わかります
そこで体感温度について書きます

体感温度とは実際に感じる暑さ寒さのことです
感じ方は風や太陽、湿度などによって変わりますが
同じ気温でも風が吹いていれば、夏は涼しく感じたり、冬は寒く感じます
その感覚を加味したのが体感温度で、それによって感じる快適さも変わります

室内でも風や太陽、湿度、温度によって体感温度も変わります
なかでも体感温度を左右する大きな要素が床、壁、天井の表面温度です
冬場の室温は高くても表面温度が低いままだと体感温度は低くなり快適になりません
表面温度を高めるには、床壁天井の断熱性能を高める断熱改修が有効です

体感温度は(表面温度+室温)÷2で求められます
断熱性能が低く表面温度が10℃で室温が20℃の場合、体感温度は15℃です
断熱性能が高く表面温度が18℃の場合の体感温度は19℃です

これを考えると表面温度が快適性を左右することが良く解りますね

窓のガラス選びの重要です

2015年10月13日


ここのところ、気持ちの良い秋晴れが続いて現場作業時に外仕事は助かります
新築では土木工事、足場工事、屋根工事、木工事
リフォームでは塗装工事、外壁工事、屋根工事等ですが
天気ももう少し続いてもらいたいと思います

さて、地域によって住宅のエネルギー使用量の内訳や総量は異なりますが
約1/4が暖冷房によるものです
そのうち暖房用が大きな割合を占めていると言われています

住宅の中で窓は熱的弱点であり窓を小さくすることを考える設計者もいます
しかし窓は視覚的な開放感を与え、採光、眺望のメリットがあり大切にしたいところです
こんなことから窓は小さくすべきではなく
開口として十分に確保したうえで省エネ、健康といった面からも高断熱にした方が良いと思います

暖房と冷房と両方の熱負荷を低減するためにLow-E複層ガラスが最適です
Low-E複層ガラスとは断熱と日射の取得と遮蔽を兼ね備えたガラスです
その中にも日射熱の取得型と遮蔽型に二つのバリエーションがあります

使用される地域、気候変動、方位、住宅の用途や使い方
また、住まわれる方の断熱日射取得に関する考えなどさまざまな要件を考慮し
快適なガラスを選択することが重要なことだと思います

暖房はどちらがいい?

2015年10月9日

今朝の室外の温度計を見ると、朝6時で12℃でした。
日中は汗ばむくらいですが、朝夕は確実に冷えてきているのを感じます。

そこで今日は暖房方式ついて書いてみます。
最近の住宅で多く用いられてのが、エアコン等による空気循環式暖房方法と
パネルヒーターや床暖房等による放射型暖房方式です。

放射型暖房設備としては温暖地では床暖房が、北海道などの寒冷地ではパネルヒーターが
一般的に使われています。
暖房機器に求められる設備容量は、同じ断熱水準の住宅でも連続暖房・間欠暖房かにより
異なります。
間欠暖房では、朝方の暖房立ち上げ時などに大きな熱量を必要とするため、連続暖房より
大きな設備容量が必要になります。
空気を強制循環させない放射暖房は、周辺空気を放射器の温度差で設備容量が決まり
また人の触れる場所では、温度の上限を設定せざるを得ないため、すばやい暖房の立上りは
期待できません。
一方、連続暖房の場合は立ち上がりを考える必要がないため、放射型暖房器具の発熱量でも
十分室温を維持することが可能です。
一定水準の断熱性を有する住宅では、少ない負荷で室温の確保が可能となるため
吹抜けやリビング・階段などがない住宅では、放射暖房で住空間を暖房する事が可能です。

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