生活動線の大切さ

2015年8月29・30日


8月の現場見学会は例年ならば暑いのですが
今年は涼しく、見学会の2日間を過ごすことができました
また、お施主さまやご来場いただきましたお客さまには心から感謝しております
完成見学会の時は、より素晴らしい質感を感じられるように仕上げたいと思っております

さて、平面構成で家の中をぐるりと回遊できるプランは住みやすさを感じます
日常生活のなかで使える動線が複数あるので人同士が鉢合わせしにくいことに加え
様々なアプローチが生活に変化を生むからでしょう
この回遊するサークルが幾重にも描けるプランほど快適で生活が楽しめそうです

簡単に言えば、反対側の端に行く時、左右どちら回りでも到達できるなら
二通りの行動体験ができるということです
さらに意志を持たない光や風の場合、その季節によって動きが変化しますが
多彩な動線のおかげで明るさや通風が奥にまで届くと思います

また、同時に生活の気配も回遊するので
いつも家族に対する意識を感じることができ、気持ちを共有できると思います

キッチンは体型に合わせて

2015年8月27日


8月も残すところあとわずかです
そういえば、小学生の姿もまばらです
きっと夏休みの宿題に追われているのかもしれません

今日はキッチンの動線と使いやすい高さ寸法について書いてみます
キッチンでの作業の効率性を高めるためには調理台、シンク、コンロなどの
配置によって決まる動線が重要になります
調理の基本的な作業動線は、準備から調理、配膳へという流れになります
この流れに沿って効率よく動けるように機器を配置することが重要です

家全体のプランニングや利き手が右か左かにより
動線が逆になる場合もあります
また、ワークトップの寸法は一般的には85cm奥行きは65cmですが
大型化する傾向にありますが、体型に合わせた寸法で作るのが最高です
作業効率を判断する物差しの一つに作業のトライアングルがあります
冷蔵庫(ストック、準備)とシンク(準備、調理)そしてコンロ(調理)の関係です
この3つの位置と距離は作業効率に大きく影響してくるため
十分な配慮が必要になります

居住性の善し悪し

2015年8月25日


昨日の夕方から今朝にかけて肌寒いくらいでした
日中も湿度は上がらず涼しい風を受け心地よく過ごすことが出来ました

居住性の善し悪しを判断する材料の一つに家のなかを回遊できる動線が挙げられます
回遊性があることで生活にストレスを感じないばかりか
暮らしに愛着を持てるようになります

具体的には各部屋へのアプローチに複数の選択肢があること
動線の良さだけでなく、風が通りやすい空間構造であること
さらに、採光、通風においても風と光を回遊路によって奥の方へ
導きいれられることが重要になると思います

例えば複雑な機能性が求められない山荘等は単純明快なプランで
キッチン、階段、ピットをまとめたコア部分を中心に
ぐるりと回遊できる空間構成が可能になります
また、トップライトをもった吹抜けの階段室を中心にリビング、和室、ユーティリティー
キッチンを回遊出来るプランにすることも可能になります

それと、吹抜け空間を回遊できるため
場所によってそれぞれ違った視界になるのが楽しくなること間違いないと思います

住環境と有病割合

2015年8月24日

朝から涼しい風が吹き、秋が近づいているのを感じます。

さて、健康と住宅の関係性に着目した動きが本格化しています。
国土交通省は昨年度から建物の断熱性と居住者の健康状態の関係性を検証する
「スマートウェルネス住宅モデル事業」を開始しています。
断熱性の高い住宅に住むと健康にプラス効果があることがわかってきたそうです。

法政大学デザイン工学部建築学科の川久保先生が行った調査によると
生活者ができる簡易なチェックリスト「CASBEE健康チェックリスト」で
性能が高いと判定される住宅に住んでいる人と、性能が低い住宅に住んでいる人では
健康状態に違いが出て、性能の低い住宅に住んでいる人の方が有病割合が高いそうです。
疾患の種類により有病割合の差はあるものの、住環境の状態が向上するほど
疾病別の有病割合が低下し、健康な割合が増加する傾向がみられたそうです。
上位グループは、下位グループに比べ1.4割程健康でいられる確率が向上するということです。

換気の重要性

2015年8月23日


お盆休みも終わり、小中高生の夏休みも残り1週間程になりました
朝晩涼しくなり夏の終わり独特の寂しさを感じます

ところで、「換気」とは室内で発生する水蒸気、建材や臭いなどの汚染物質を排出し
人が暮らす居住スペースに新鮮な外気を供給することを言います

換気の範囲によって「全般換気」と「局所換気」に
換気方法によって「自然換気」と「機械換気」に分かれます

機械換気は給気と排気の両方にファンが付く場合を「第一種換気」
給気だけにファンが付くのを「第二種換気」
排気だけにファンが付くのを「第三種換気」として3種類の方法に分かれます

一方「漏気」とは
風や建物内外の温度差により躯体の隙間や窓の隙間などから
室内に流入、流出する空気のことを言います
これは良く隙間風と呼ばれるもので換気とは区別して考える必要があります
住宅の気密性能を上げることで「換気量」を減らすことはできませんが
「漏気量」は大幅に減らす事ができます
住宅の気密性能が低いと意図した換気経路が確保できず
室内の空気質は悪化する可能性があります

このことから省エネ性が高く居室温熱性能の質を向上させるためには
「換気」を適切に確保しながら、「漏気」を減らすことが大切です

わかりやすい表示方法を!

2015年8月21日

今日はお客様のご協力を頂き、午前中に2件ほどカメラマンと建物の室内・室外の
写真撮影に行ってきました。
出来上がりが来週中というので楽しみです。

さて、平成25年度の省エネ基準の改正に合わせて、住宅の省エネ性能を示す
第一次エネルギー消費量等級と躯体の断熱性能を示す断熱等性能等級に改定されています。
第一次エネルギー性能等級の最高レベルは認定低炭素住宅レベルの等級5であり
断熱等性能等級の最高レベルは、平成25年省エネルギー基準レベルの等級4となりましたが
非常にわかりにくい表示方法です。
一般の方はもちろん建築の仕事に携わっている人ですらわかりにくい表示方法です。

欧米では、住宅の省エネルギー性能を示すルールが定められており
合わせて専門家でなくてもわかりやすい表示システムが構築されています。

日本も早急にわかりやすい表示方法にして頂きたいと思います。

床下の空間はどっち?

2015年8月20日


昨日の雨で涼しさも感じた朝です
熱いのは高校野球の方でした
結果は東海大相模が10-6で仙台育英に打ち勝った試合で
仕事をしながらチラチラTVを見ちゃいましたが
「素晴らしい試合だった」という一言につきました

さて、床まわりの断熱には床下を「室内」と考える方法と
「屋外」と考える方法の二つがあります
前者が基礎に断熱材を施す「基礎断熱」で、後者は床に断熱材を施す「床断熱」です

基礎断熱は1990年代に北海道で研究が始まり
北海道から東北へと普及し、2012年度に住宅金融支援機構の
フラット35を利用した住宅での採用率は北海道が50%程、東北が23%弱で
首都圏は11%という数字で採用率は増加傾向にあります

床断熱は床下に外気が入ることで春から夏にかけて
床下が高湿になりやすく、基礎断熱は床下に外気をいれないので
その問題が生じにくい利点があります
その他にも、外気に接する部分が基礎の立ち上がりだけなので
熱損失が少なく気密施工が比較的容易な面がありますが
床下が室内となるので薬剤などによる防蟻工事をしにくい事や
床下換気口を設けないので材木等が放湿する水分が逃げにくいこと等があり
注意が必要です

サッシについて

2015年8月18日


お盆休みも終わり、朝夕幾分しのぎやすさを感じます
今日は窓について書きます

住宅にはなぜ窓が設置されるのでしょうか?
当たり前のことのようですが、いざ考えてみると明確な答えが出てきません

それでも窓は当たり前のように住宅に必要とされています
窓には様々な目的やそれを達成させる性能や機能があります
開閉形式が多種なのも「お客さまが、どのように窓を使うか」により選択できるようする為です

ちなみに、日本ほど窓の開閉形式のバリエーションに富んだ国はないそうです
海外にあって、日本に無い開閉式はないようです
他方、出荷量で見ると日本の窓の50%は「引き違い窓」になっています
引き違い窓は日本の文化になっていて、日本の「窓」は独自の文化で進化してきたように思います

開閉形式については他の国には見られない「引き違い窓」が主流です
紙貼り障子や襖の文化を継承している文化に思えます

ただ、引き違い窓は省エネ性能向上という意味ではかなり厄介な開閉形式です
室内外に段差になっていることから露出面積が大きく熱が逃げやすいと共に
漏気を少なくするために窓の躯体への固定した枠と動く障子の間に
気密材と呼ばれるパッキン材で双方を塞ぎ過ぎると摩擦で動きが悪くなります
当然ながら高い省エネ性を求めている国では、引き違い窓はほとんど使われていません

だからと言って日本においては引き違い窓を無しとすることは考えられなく
引き違いという文化を守りつつ、サッシメーカーさんは更に
断熱性能を向上させる製品開発を進めていくことと思います

涼を楽しむ暮らし

2015年8月17日

今日は朝から本降りの雨でした。
さっそく現場へ行き状況を確認します。
早朝に大工さんがシートがかかっていない部分を貼ってくれていたので
雨に吹き込まれなくて済みました。

今年の梅雨明けからの猛暑と日差しは例年以上に厳しさを感じました。

夏休みは庭木の手入れや除草に追われ、木々は思うさま枝葉を茂らせ、夏吹きの草花は
強い日差しの下でも鮮やかな色の花を咲かせています。
そして雑草の勢いも旺盛です。蚊を気にしながら除草に励むことになります。
作業の合間には日陰で休んで冷たい飲み物のを飲み、一息入れることにします。

地球温暖化の影響か日本の気象も亜熱帯地方と変わらない厳しさになり、日差しも
ひときわ強く感じます。

庭にはどうしても日陰がほしくなります。
庭に日陰をつくる方法はさまざまです。
例えば、ガーデンを憩うための空間で、テラスやデッキの上にパーゴラをかけ
フジ・ブドウ・ツルバラなど落葉性のツツ植物を絡めても良いですし、毎年変化をつけるように
ゴーヤやヘチマ・ヒョウタンなどの一年性のウル植物を使っても良いと思います。
そして雑木を植えたナチュラルなガーデンでは、テラスやデッキの中に落葉樹をを植えて
天然の日陰をつくるのも自然でいいですね。
多少日差しの和らぐ時間に庭に出て打ち水をし、日陰でヒグラシの声を聞きながら過ごすのも
涼を楽しむ暮らし方ではないかと思っています。

職人不足がやってくる?

2015年8月10日

梅雨明けからご無沙汰していた雨でしたが、昼前後に一気に降ってきて
あっという間にあがり、夕方には水たまりもなくなっていました。
この雨のおかげで少しは涼しさを感じました。

さて、現場で働いている職人さんも現在高齢化が進んでいます。
今後の住宅着工数も減りますが、それ以上に職人不足が深刻化するのではと思います。
新聞記事にも、土地や資金があっても完成までに数年待たされる時代がくるという趣旨の
記事をかつて読んだことがあります。
若い職人がいない現在、それはあり得ない話ではなくなったと感じています。
ある調査によれば、20歳未満の大工は全国で3000人だそうです。
彼らにこれからの住宅を託すと考えると、問題は深刻です。

国は若手の職人が建設現場に入職しやすくなるよう対策をとっています。
しかし、根本的な問題は入職希望者の不足にあります。
小中学校の教育システムを見直し知識偏重のみではなく、ものづくりの楽しさや
技能・技術を見つける事の大切さを伝えていくことが大切だと思います。

ページの先頭へ

お問合せ・資料請求